母校はありがたきかな、同窓会は縁の下の力持ちとして:岐阜県立恵那高等学校同窓会

今回のにほんの同窓会のインタビューは岐阜県立恵那高等学校 同窓会の阿部 伸一郎会長にお話しを伺いました。

インタビューイ:阿部 伸一郎会長
インタビューア:中村 充(にほんの同窓会理事長)

中村:
本日は恵那高等学校同窓会の同窓会長をされています阿部伸一郎会長に
おいでいただいて、阿部伸一郎のセントラルという会社の社長さんですので
会長の方からお伝えしようと思います
本日はどうもありがとうございます
もう、どのくらいされているんですか?

阿部 伸一郎会長:
えっと、2年ですね、会長になって

中村:
その前はどういう風な関わりだったんですか?

阿部 伸一郎会長:
その前副会長を10年近くしておりましたので

中村:
じゃあ同窓会とはすごく長い?

阿部 伸一郎会長:
長いですね、10年以上になります

中村:
これだけ大きな会社もされていて兼任されているのは
大変かと思うんですけど、

阿部 伸一郎会長:
まぁ私他にもいっぱいやっていますので

中村:
どのくらいされているんですか?新聞にも出ていましたけどね

阿部 伸一郎会長:
私ね、商工会議所の副会頭やっていまして

中村:
副会頭?

阿部 伸一郎会長:
恵那市観光協会長をやっていまして、
県の観光連盟というものの副会長やっていますので、
今日も実は11時過ぎには岐阜の方へ向かってその理事会があったりとか

岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

次の100年も続く同窓会にしたい

中村:
もう分単位ですね

阿部 伸一郎会長:
まぁ分単位と言うとちょっとあれですけどね、あとはまだ他に私、
恵那ロータリークラブの会長を7月から受けますし、
中津川法人会の副会長をやったりとか、
地元の県会委員の公演会長ですとか、
今、恵那でオリンピックのボート、カヌーの事前キャンプ地の
誘致をやっているんですが
それの推進委員長ですとか、地元のお祭りの大会の会長ですとか
まぁ花火の会長ですとかやっておりますので、まぁそのうちのひとつということで

中村:
なぜそれがモチベーションとしてできるのかっていうのは、ちょっと?

阿部 伸一郎会長:
まぁモチベーションというか、色々断ったりもしているんですよ
まぁなんて言うんですかね、この地域で生まれて育って、
学校なんかもそうですけどね
私はなんて言うんですかね、物事は前向きにトライしてみようという
もともとのDNAがありますので

節があるから柔軟性もある

中村:
何でも前向きにトライみたいな

阿部 伸一郎会長:
そうですね、まぁ物事はYESから入るっていう

中村:
あぁ、いい言葉ですね、YESから入る
今恵那高校の同窓会としてはどのような活動をされているんですか?

阿部 伸一郎会長:
えっと、ですね、まぁあの今、旧制恵那中学でスタートしたのが
大正11年かな

(左)にほんの同窓会:中村 充 (右)岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

(左)にほんの同窓会:中村 充 (右)岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

中村:
もうかなり歴史があるんですね、何周年なんですか?

阿部 伸一郎会長:
5年後には100周年を迎えますので

中村:
5年後に100周年ですか

阿部 伸一郎会長:
今、100周年をきっちりとお祝いしないでいるとお祝いする時がないですから

中村:
そうですね

阿部 伸一郎会長:
まぁそれにやっぱり物事の節目、節目というのをしっかりと跡をつけて行く
ということは後々に大切なことだと思いますのでね

よく言うのは、竹には節があると、木には節がないと
やはり節があった方が軟性能力に勝るわけですよね
だから、木はポキっと折れちゃいますけどね
竹はそういう柔軟性がありますから、その節を大切にするっていうことが

それは学校の周年とかうんぬんじゃなくてね、
やっぱりそこでひとつきっちりと物事をまとめておくということが
大切なことだろうということで、もう今5年後に向かって
組織をスタートさせたところです

中村:
会長とかされていて良かったな、と思う時ってどういう時なんですかね

阿部 伸一郎会長:
良かったなと思うですか?
やっぱり卒業式とか入学式とかですね
挨拶をさせていただく時間を与えて頂けるわけですので

そこでその時々のタイムリーな話題でそれをまぁ自分の言葉で
挨拶をしたときにですね
例えば卒業生の父兄とかですね、
時にはおじいちゃん、おばあちゃんっていうような時もありますけど
「いやぁ卒業式で感動したよ」とかね

先般は私入学式で話をしましたら、電車に乗って恵那駅を降りたらですね
まぁ恵那校生が、私は名古屋から来て恵那駅に降りる
恵那校生がそれに乗り合わせる、というね、「あっ」

それは入学式の翌日か、翌々日くらいだったんですけどね
「あの挨拶をして頂いた同窓会長だ」とかね
「すごくいい話でした」なんて言っていただくとうれしいですよね

母校はありがたきかな

阿部 伸一郎会長:
同窓会ってね、その、あれなんですよね、もう学年もね、全て違って
老若男女一度も顔を合わせたこともないのに、
ここと共通項は青春のひとときね、
3年間を、同じ学び舎で学んだっていうことだけなんですよね

中村:
はい、そうですね、おっしゃる通りですね

阿部 伸一郎会長:
で、その卒業生が例えば恵那の場合、
恵那高の場合は東京でもあるんですけどね、総会が
そうするとそこに来て頂いて新しい出会いがある、と
なんか不思議なあれですよね、
本当に縁なんてないっちゃないんですけど
ない所から縁が生まれて行くというのがね

中村:
そうですね

阿部 伸一郎会長:
まぁセンチメンタルでもあるんですけどね、ええ

中村:
でも東京とかで例えばじゃあ総会があるとしたら恵那高同士っていうのは、
なんか、それで?

阿部 伸一郎会長:
実はこの3日前の日曜日も、おとといですか、
東京で恵那高の場合、城凌会っていうのがあるんですけどね、
東京城凌会っていうのがありまして、
私と校長先生が来賓でお招きにあずかって

中村:
校長先生も行かれるんですか?

阿部 伸一郎会長:
校長先生も必ず行きます

中村:
へえ、素晴らしいです、すごいですね

阿部 伸一郎会長:
恵那高の場合はあと東京、名古屋、土岐、瑞浪、中津川、
それから定時制とね、
それだけ部署があってあとは本部会というのがありますから

中村:
まずその地域、地域で固まっているわけですよね、卒業生も

阿部 伸一郎会長:
ええ、残念ながら関西にないから関西も作りたいなと思っていますけどね
やっぱりなんていうの、ちょっとしたオアシスなんですよね、
その方にとって

中村:
そうですよね

岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

阿部 伸一郎会長:
ふるさとを離れている方がたのひとつのオアシスですよね

中村:
もうふるさとなんでしょうね

阿部 伸一郎会長:
ふるさとですね

中村:
恵那という、恵那高校

阿部 伸一郎会長:
だからあの、啄木の、ね、「ふるさとの山に向かひて言うことなし、
ふるさとの山はありがたきかな」ってあるんですけどね、
あれをその同窓会に出てね、
ふるさとを離れて行った人がこの校歌を聞くというのは多分ね、
その啄木風に言えば、ですね、「母校の校歌を聞きて言うことなし、
母校はありがたきかな」っていうような感じでしょうね

中村:
ああ

阿部 伸一郎会長:
涙ぐまれている人いますけどね、ええ
先日も100周年で今年91歳になられるっていう方が、

中村:
91歳?

阿部 伸一郎会長:
91歳、私がこの会報誌に、学校の会報誌に
「5年後100周年です」ってことを書いたのを読まれたのか
どこかからお聞きになられたのか最初から自分で知っておられたのかは
わかりませんけど、その方が、ですね、
「私が多分、今ちょっと介護の治療中だ」と、
「5年後までは生きていられないと思う」と、
ということで1000万円寄付してくれました

中村:
恵那高校にですか?
すごいですね、だけどいいお話ですね
まだ寄付始まっているわけじゃないんですよね?

阿部 伸一郎会長:
まだ始まっているんじゃないですけど、その、
「5年後生きていられないから」って

中村:
いやそれは会長のご尽力もあるんでしょうけどね

阿部 伸一郎会長:
いや、いや、面識もないですし

中村:
いやもうそれは、
怪しい所には寄付しないですもんね、だって、さすがですね

阿部 伸一郎会長:
だから責任重大ですよね

中村:
お預かりした方としてはそうでしょうけどね

阿部 伸一郎会長:
来週ね、ご挨拶に行ってこようと思うんですけどね

この5月20日に全体の総会があったんですけどね、
そこで91歳の同級生の方が、
その方がちょっと岐阜県の関市という所にいて
体調も芳しくないということで「恵那までは来られない」と、
で、同級生の方が変わって出席して頂きまして、
涙を流しながらですね、「こういう素晴らしいやつだ」
という話をしていただいてですね、感激しましたね、あれは

中村:
是非100周年の時に是非来て頂きたいんでしょうけど
当然その時にはまぁ会長が変わって代弁するか、

阿部 伸一郎会長:
いや、私は100周年、あの、恵那高校の場合は任期10年あれですので、
私が2年前からですからあと8年任期ありますので、ね、
100周年を終えてあまり早くにあれして、まぁ、105周年くらいの時に
110年をやっていただく方にバトンタッチする、と

中村:
そうですよね、100周年の時はその思い、
同窓会に思いのある91歳の方ですとかね、
その人のお話とかも当然メインにお話でね

阿部 伸一郎会長:
もう、もちろん、ええ
本当にありがたいですね

縁の下の力持ちとして

中村:
そういう夢とかビジョンというのは同窓会長としてどんな風になれば
いいかな、と、っていう何か希望とかあれば

阿部 伸一郎会長:
同窓会というのは主人公じゃなくて、ですね、
母校がより地域から愛されて、ですね、より必要とされる学校になるための
そこのやはり陣頭指揮とって頂くのは校長先生、教頭先生はじめ
職員ですけども、まぁその応援団なんですよ
我々があんまり前面に出てね、「学校をこうしろ」なんて言うことは
それはもうちょっと筋違いなことですから
まぁ、ただしっかり応援して、ですね、より本当に地域から必要とされる
愛される学校にしたいという、その応援団に徹すると、
縁の下の力持ちと

中村:
なるほど

阿部 伸一郎会長:
ええ、それは経済的な面とか色々ふまえて、ですけど
ですから、私今度これは私の一存で決める訳じゃないんですけども、
今度1000万寄付して頂いたものを、ですね、
もちろんどこの学校も周年記念だとお金を集めて
それをハードに、って言われるんですけど
ハードって大体どこの学校も揃っているんですよ

中村:
はい、物ですね

阿部 伸一郎会長:
だから私はそれを出来たらそれをソフト面で、ですね、
恵那高校に入学して、すると、希望者には留学制度を設ける、とかね
同窓会が、ですね
ソフト面で恵那高校の魅力をアップすると、そんなようなことに
貢献出来たらなと、応援出来たらなということですね

中村:
なるほど、だからそうしてくださるから結局東京の同窓会にも
校長先生がいらしてくれたりとか、色々、あるんでしょうね

岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

岐阜県立恵那高等学校 同窓会:阿部会長

阿部 伸一郎会長:
まぁこれは本当にずっと伝統ですからね、実は東京城凌会というのは、
毎月やっているんですね

中村:
毎月?

阿部 伸一郎会長:
年に一回総会やるんですが、この総会のことは東京城凌祭という
お祭りという字を書いてやるんです
で、東京城凌会というのは毎月やっているんです
で、三十数周年連続でやっていて一回も欠かしたことがなくて
今年の12月8日が、ですね、400回記念なんですよ

中村:
12月8日が400回記念

阿部 伸一郎会長:
400回記念
だから私は万障繰り合わせてね、これには出席しようと思っていますが

中村:
毎月集まっているんですか

阿部 伸一郎会長:
毎月なんですよ

中村:
すごいですね

阿部 伸一郎会長:
毎月ね、東京の銀座ライオンという所で、
2000円会費か何かでランチを、ね、
これは出席を取る訳でもなく自然に集まるのをその会でやっていて
三十数年間一度も切らしたことがない、400回ですから
継続は力ですよね、本当に

中村:
是非あの恵那高校出身の、東京在住の方なんですか、その、
城凌会に行ける方っていうのは?

阿部 伸一郎会長:
いえいえ、私は残念ながらまだ日程が合わずに行った事がないですが
私の前PTA会長なんかは、ごめんなさい、同窓会長なんかは、
東京での仕事もありましたので、
私は東京での仕事って滅多にないのですが
前会長なんかは東京出張が本当に月、三分の一位ありましたので
日程合うと出席されていたようですね

中村:
是非、恵那高校出身の関東近辺にお住まいの方は是非、
400回記念に出席していただきたい所ですよね

阿部 伸一郎会長:
そうですね、是非

中村:
銀座の方で、12月8日

阿部 伸一郎会長:
多分お昼だったと思うんですけどね、12時から

中村:
メッセージを、それもひっくるめて、どうですか、
ちょっと2万人越えの一応卒業生がいらっしゃるので、
会長の方から生の声をお伝えして頂ければ
卒業生に向けて、ということでいいと思うんですが
さっきの城凌会の宣伝もひっくるめて、ですね、
「こういうのをやってるよ」っていう

阿部 伸一郎会長:
ええ、釈迦に説法なんですがね、先輩方には
大正11年1922年ですね
県下8番目の旧制中学としてスタートしたのが恵那中学なんですね

これがその礎となって、その後学生の六三三制の変更がございまして
昭和23年だったと記憶していますけども
その年に旧制中学が岐阜県立恵那高校となったと…

まぁそれで2万人を超える今卒業生がおられて、
まぁ本当に各界各層でご活躍されています
この東濃地方と言うんですが、
あるいは東三河地方、美濃地方と言うんですけども、
多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川、この中で一番古い中学なんですね

そういう伝統があって、昔の人は恵中男児っていうかね、
ひとつの、まぁなんて言うんですか、
慶応ボーイとかそんな大それた事言いませんが
そういうひとつのブランドだったんですよね

だからそういった誇りをですね、
誇り高き母校の100周年を、ですね、
さっきの話じゃないですけどしっかりと節目をお祝いすることによって
気の遠い話ですけど次なる150年、200年のね

この県立恵那高校が続いて行けるように
我々は縁の下の力持ちとして頑張って行きたいと思いますので
全国の2万人余の卒業生の皆様には
何卒ご理解とご協力球賜うことをお願い申し上げます
よろしくお願いします

中村:
どうもありがとうございます
本当に100年ともう歴史、
この地域の歴史のリーダーみたいな感じですよね

阿部 伸一郎会長:
そういう風にだから、それが名実共になれればな、と思っている所です

中村:
「今後また100年続くように」というお話も、
繋いでいくって言うんですかね、先へ、
なるほど、と思いました
大変いいお話をいただきまして
会長お忙しい所本当にありがとうございます

阿部 伸一郎会長:
いえいえ、よろしくお願いします