今回のにほんの同窓会のインタビューは東洋理容美容専門学校 理事長の柴入様にお話しを伺いました。
インタビューイ:柴入理事長
インタビューア:中村 充(にほんの同窓会理事長)
中村:
本日はですね、千葉県にあります
東洋理容美容専門学校・同窓会、学校の方の理事長の
柴入様にお話を伺いたいと思います
本日はよろしくお願い致します
柴入理事長:
お願いします
中村:
学校はどのくらいの歴史があるんですか
柴入理事長:
本校はですね、今年で創立64年になりまして、
昭和28年の創立となります
中村:
結構でもそういうのでは古い方になるんじゃないですか、
そうでもないですかね
柴入理事長:
そうですね、古い方だと思います
中村:
当初から同窓会というのはあったのですか
柴入理事長:
同窓会は実はありませんで、60年を境にいきますから
60周年の記念行事として同窓会を立ち上げようという
企画が立ち上がりました
中村:
専門学校で同窓会っていうのが最近あんまりないんですけども、
やっぱり60周年で同窓会を組織したという感じなんですか
柴入理事長:
そうですね
中村:
よくだけどそれまでのその卒業生という、同窓会では卒業生ですよね
卒業生はよく60年間ちゃんと…
柴入理事長:
名簿ですか
中村:
データがあったの?って思ったんですけど
柴入理事長:
これはねやっぱり先代の理事長、校長たちがちゃんとその処理を
残していて
中村:
書類としてですよね、そうですよね
柴入理事長:
書面として残しておいてくれたんでね、それを見て、
引っ張り出してですね作ったんですけど、でもそれも
すごい作業で
中村:
そうでしょうね、60年前の資料からということになるんですよね
柴入理事長:
それを全部データベース化するのにやり通そうと
事務局さんにお世話になったというそういう次第ですね
OBと一緒に学校を作っていく
中村:
資料を揃えるというところからも大変でしょうし
60周年の事業として同窓会を立ち上げようっていうのは
なかなか…
いま専門学校で同窓会組織を作ろうというところが
あるんですけども、さかのぼってやっていこうというのは
古い学校になればなるほど大変だと思うんですけども
なんでその同窓会を立ち上げようと思われたのですかね
柴入理事長:
そうですね、そもそも学校というものには同窓会とか講演会とか
そういうものがあった方がいいんじゃないかという発想が
スタートなんですよね
ただ、今中村さんが言われたみたいに本校にはそういうのは
ありませんでしたので果たしてできるのかということと
あるいはその同窓会活動がどんなことをやったらいいのかとか
同窓会、同窓生、卒業生ですね
どれくらい学校に対してそういう意識を持ってくれるのか
そういう不安がたくさんあったんですけども
とにかく学校を卒業生がですね誇れる学校にしたいというのと
しっかり応援してもらいたい、
それと卒業生同士が交流を持ってもらいたいということで
これは是非とも立ち上げようとそういうことになったんですね
中村:
活動状況はどんな感じなんですか
柴入理事長:
実際には60年の時に同窓会名簿を製作しましてそれで同窓生に
配布をしたという形なんですけどね、そこが一番のスタートですよね
これも出来上がるまでに本当に大変な苦労がありましたね
中村:
そうでしょうね、卒業生は会員だと思ってないわけですもんね
急に名簿を作るといっても
柴入理事長:
やはり最近は情報をこうね、
個人情報を集めること自体が大変だったものですから
中村:
個人情報の問題ね
柴入理事長:
全部、電話連絡とそれからハガキの連絡とそういうノウハウ持たれてる
同窓会事務局さんじゃないとできなかったと思うんですね
学校だけだと当然できなかった、そういう企画だと思いますけどね
中村:
でも1万何千名も居られるこの同窓会員さんに今まで同窓会がなくて
まずその設立します、みたいなところからその名簿作りますと言っても
理事長、会長のところには何かそういうどんなご意見が、
ご意見が結構来たんじゃないですかね
柴入理事長:
やっぱりね情報集めるに関しては大分心配はしましたよね
アドバイスも当然いただきましたけども要するにその、
変な業者じゃないかとかね、別の目的で使われるんじゃないかとか
いろんなこと言われましたけども、それでも変なことを考えずに純粋に
同窓会名簿、同窓会を立ち上げたい、そして同窓会名簿を
皆さんが歴史として作ってきてくれたものを同窓会名簿として
形に残したい、ってこれが60周年の行事の一つですよ
ということでお話ししたところ意外にもたくさんの方から
応援といいますかね、協賛もいただきましたしお付き合いしている
企業さんからも「是非それはいいことだからやった方がいいですよ」
というそんなご意見も頂戴しましたね
自信もって作ることができましたね
中村:
学校自体も結構発展されているそうで今も
これ新校舎いつできたんですか
柴入理事長:
新校舎は今年の1月に完成しました
中村:
卒業生で知らない方も結構居られるんじゃないかなと思うんでね
柴入理事長:
意外に多いのですがね、OBが学校に遊びに来てくれるんですけども
来るたびに新しい校舎が建っているという子がいるんですね
これは法律が変わってきたせいで平成10年に制度が変わって
学校は2年制になったんですけどもその時に校舎がどうしても
必要になって、第二校舎を平成11年に建てたんですよ
そのあとに実習室が手詰まりになってしまったものですから
より良い実習授業を実習環境というのですかね、そういうのを
提供するためにということで平成14年に今度実習棟を建てたんです
それが三号館ですね
今年に入って平成29年の完成になりますけども新校舎を建築した
というそういう流れです
生徒のやる気が学校の発展へつながっていく
中村:
発展の理由というのはなんですかね、
やっぱりどこがあっても同窓会だと思うんですよ
柴入理事長:
発展の理由ですか、これはおそらく学生たちのやる気自体が
学校ですからそこが一番だと思うんですよね
やっぱりやる気のある子たちが集まってきて、
2年間しっかり学習してその子たちが業界に出て、頑張っている
これがやっぱりいいサイクルで回っているんじゃないかと思うんですよね
その間、先ほど申し上げたように平成10年に制度改革があって、
また今年も新しく改革がありますけども、その都度それにいち早く
対応して取り組んで行ってるといえばその全員が前向きな姿勢で
行ってるっていうのがいい循環になっているような気がしますね
中村:
なるほど
入ってきても学校の中明るいですもんね、いつも
職員の方でもね、皆さん明るいですよね、なんかね
柴入理事長:
それが一番ですよね
中村:
雰囲気的にやっぱりいつも、何度か来させていただいたんですけどね
明るいなという感じは印象として受けるんですよね、皆さんがね
柴入理事長:
そこは先代の理事、校長がですね
やっぱり外に対して目を向けるということをやってこられたんですよね
イギリスの学校ともスクールシップを結んだり等やってますので
職員たちもグローバル意識がちょっとあってね
自分たちのやっていることを外でも試してみたい
外でも交流を持ってみたいというそういう気持ちも現れて
いるんじゃないですかね
ですから去年はイギリスの今度は別の学校ですけども
フレンドシップ契約をするんで海外の学生と本校の学生と学生交流を
やってるんですよ
そんな取り組みもありますし、岩手県に姉妹校が出来ました
中村:
岩手県にできたんですか?作ったんですか、また
柴入理事長:
作ったんじゃなくて既存の学校と
中村:
提携ですか
柴入理事長:
はい
そこは年に1度ね、岩手県の花巻にあるんですけども、花巻で
大きいお祭りがありまして、その時にボランティアヘアメイクを
やっているものですから、岩手の学校で
うちの学生たちがボランティアの応援に行って、
そんなこともやってます
中村:
姉妹校とはそういう関係の交友なんですね、なるほど
柴入理事長:
そうですね、お互い学生同士でも当然交流、技術交流みたいなのは
行いますけど、そうやってやはり1校だけの環境で勉強していると
どうしても世界が見えないというか周りが見えませんからね
ですから何校かそういうところとお付き合いをしながら自分たちの
今の自分のレベルを確認しながらまた刺激を受けて上を目指すっていう
中村:
逆に向こうの学校の方もすごく刺激でしょうね
柴入理事長:
多分そうです
中村:
おそらく東北の学校ですからそれが東京圏の学校が行って技術する
っていうどんな勉強しているんだろうとかどれくらいのレベルの
人たちなんだろうとか
柴入理事長:
そうですね、いい刺激になるんじゃないでしょうかね、
楽しみにもしているでしょうしね
中村:
そうですね、はい
在校生も同窓生もお互いに応援しあえるように
中村:
会報を出されたりとかいろいろしてるみたいなんですけど
今後のその同窓会というのはどういう風にお考えなんですかね
どういう風にしていきたいというか
柴入理事長:
学校の中にいる者、それから学生、在籍している学生たちは
OBたち、先輩たちですね、その人たちに応援して
もらえるような存在になろうと思うということと
それからOBたちは今頑張っている人たち、自分の後輩に
「頑張れよ」と声が掛けられるそういうこう連携が
取れるね、その橋渡しができるのが同窓会だと思いますね
中村:
なるほど
やっぱり後輩に誇れるような自分になるんだと
先輩からすればですよね
後輩も先輩を見習えるようなねものっていう
そういうのはあるかもしれないですね
特にこの技術者ですからね、その社会に行ってしまえば
柴入理事長:
いろんな物を学生たちが頑張って、いろんなところで
賞をとってきたりだとか活動してくれてますけども
これって結局積み上げていってるんですけども
それを継承していく、次の人たちにバトンタッチしていく
僕たちここまで頑張ったから次は君たちの番だよっていう
こういう橋渡しが同窓会の仕事になってくるんじゃないですかね
中村:
なるほど
それはしいて本当に学校のいい風土になっていきますよね
柴入理事長:
是非なってもらいたいです
中村:
ですよね
先輩がこないなったから今度俺たちがみたいなね
その上を超えるんだみたいな
やっぱ先輩たちもやっぱりその後輩のモデルになるようなね
柴入理事長:
そうですよ、お互いに高めあっている
中村:
素晴らしいですね
やっぱりその理容美容っていう専門学校を同窓会ならではの
考え方かなと思ってお伺いしてたんですけどもなるほどとい
柴入理事長:
卒業したら多分みんな同じ土俵で仕事をできるようなね
そういう環境ですから
中村:
これは本当に理容美容専門学校ならではの同窓会のあり方でも
ありますしやっぱり学校の発展にもいい感じじゃないかなと
いいお話じゃないかなというように思うんですよ
専門学校でありながら60周年で初めて同窓会を
立ち上げったっていう60周年の事業として同窓会を
立ち上げたというのは本当にさっきも言ったように
珍しいケースだと思いますんでもし他の同窓会、
特に専門学校ってそういうとこ多いと思うんですよ
何十周年でそういうのがあったらいいなと言いながらも
なかなかできないっていうパターンもあると思うんで
実際柴入理事長がされたその同窓会を
創り上げた、立ち上げたっていうんですかね
そういうコメントを何かその他の同窓会に対して
モチベーションになるようなコメントをしてもらえればなと
思うんですけども
柴入理事長:
そうですか
これねやっぱりね、創る意思があれば、
やるぞって言っていると誰か応援してくれますよ
やり方教えてくれたりとか
今回も同窓会事務局を紹介していただいたのは私の
知り合いからですので
誰かリーダーがね、やるよって言う意思がしっかりしていれば
うまくいくんじゃないですか
ただいろんな障害はありますよ
例えば、立ち上げるって言っても最初資金何もないわけですよ
じゃあこの活動費をどうやって集めるとか
あるいは今までないものをどうやって集金、卒業生にたいしてね
どうやって案内、集金をしていくのか
いろいろありますけどもできてしまって3年経っているわけですよ
3年経った今からその当時のことを振り返ると
あぁそうかこれクリアすればよかったんだ、これクリアすれば
よかったんだ
ただの飛び越える段階だったとしか考えられなくて
だから創るの大変だなとか、できないでしょっていうのは
創る前の、不安なだけで始めちゃえばいいんですよね
中村:
でもやっぱり先ほど今すごいなと思ったのは
リーダーがしっかりしてればという話がありましたけども
リーダーが本当に柴入理事長のリーダーシップ一本なんでしょうね
みんなでっていうよりかはリーダーがいればっていう感じでしょうね
柴入理事長:
私は旗振りだけで実際には教員たちが応援してくれて
実際彼らが動いてくれないとできませんからね
中村:
実際は事務的に業務はそういうことはあると思うんですけども
やっぱりリーダーが立ち上がるというのはまさにそうだろうなと
思うんですよ
だって一万何千人ですかね、会員卒業生だけでもね
その会を一から創り上げるということになるわけですから
なかなか普通はみんなで話し合ってもまとまらないっていうのは
現状じゃないかなと思うんですけど柴入理事長おっしゃってたように
リーダーとして立ち上がったところからスタートするんだろうなと
いうのは確かにそう言われてみたらなるほどと
思うところがありますね
柴入理事長:
それともう一つは歴史って先輩たちが作っていくものじゃないですか
もう60年間もうちのOBたちが作ってきてくれたんですよ、歴史を
ここの東洋理容美容専門学校の歴史を
それを何か形に残して、先輩に感謝して我々はじゃあ次は我々が
頑張るよと言えるものとして同窓会を創ってみたいと思ったんですよ
中村:
なるほどね
でもそう考えたら名簿なんかもこの東洋理容美容の記念碑みたいな
もんですもんね、卒業記念碑ですね
柴入理事長:
その通りですね
中村:
言ったらその、そういう意味あいでの名簿っていうのもお伺いしてたら
あるんじゃないかなって思うんですね
本当に卒業生が作ってきてくれたってことを考えますと、この1期生から
出てる名簿自体がね、この学校の歴史ですよね
それは本当にこの学校の歴史と共に言って、
そういう風に理事長が思うことがすごいと思うんですよ
普通50年経ちましたとかいう風なことで終わっちゃうんですけど
そういう風に感じられてるお話がすごいなと思ってるんですけどね
そういわれたらそうだなって思う、そうか卒業生が作ってくれたと
いうのはなるほどと
柴入理事長:
本当に基がなければ私は引き継げないし、私がちゃんとしておかないと
次に渡せないですよね
そういう意味でもね、自分の気持ちを引き締めるということもありますし
それからやっぱ先輩たちの作り上げてきてくれた、
積み上げてきてくれたものに対して感謝という
気持ちがいっぱいありますね
同窓生へのメッセージ
中村:
13,000人以上ですかね、卒業生がおられるんですけども
こういった会報みたいなものを活動としては
出しているみたいなんですけども、当然会報を届けられない方とかもね
おられると思うんで同窓会長としてという立場でも
いいと思うんですけども卒業生のこの会を立ち上げたリーダーとして
何か皆さんに、卒業生に対してのメッセージがあれば
なんかぜひ
柴入理事長:
ありがとうございました
ぜひ同窓会を通じてやはり先輩後輩の絆、だから東洋という学校を
中心としたみんなの輪を広げていきたいと思います
ですから同窓会をご存じでない方もまだいらっしゃると思うんですよね
そういう人たちもうまく知っている人たちが伝えていただけると
助かります
なるべく多くの方に賛同してもらって何かみんなで集まれる
機会みたいなものを作っていけると嬉しいと思います
すみません、ご協力してください
中村:
はいありがとうございます
ぜひねこういった名簿を作ったりとかこういう会報を皆さんに
お届けしたりとかしてますのでもし住所がね、
まだ未確認の方がおられましたら下の方に電話番号を
貼っておきますので、連絡先を
申し出ていただければね、連絡がつくように同窓会が
開けるようにさせていただきますのでまたそういう方が
おられましたらまた情報いただければと思いますんで
また最後に何かあれば、言い残したことがあれば
丁度いまチャイムがなりました
柴入理事長:
いやいや
今チャイムが鳴って学校の雰囲気が出ましたね
中村:
ちょうどいいBGMだなと思いました
いいタイミングだなと
柴入理事長:
ありがとうございます
そうですね、やっぱりOBからの意見をたくさんいただいてね、
私が教員たちも含めて、私が筆頭ですけども足りないところも
たくさんありますので皆さんから意見をたくさん、
ご指導いただきながら学校をもっと発展させていきたいと
思っております
ぜひアドバイスをよろしくおねがいいたします
中村:
すばらしいですね
OBと一緒に作っていく学校
柴入理事長:
そうですね
中村:
卒業生と共にっていう
柴入理事長:
そうですね
中村:
本当にいいお話いただきました
本当にありがとうございます
本日は柴入理事長の方に同窓会活動をお伺いしました
ありがとうございました
柴入理事長:
ありがとうございました