半世紀にわたって同窓会に携わり続けて:岩手県立釜石商工高等学校同窓会

今回のにほんの同窓会のインタビューは釜石商工高等学校 同窓会の山崎先生にお話しを伺いました。

インタビューイ:山崎先生
インタビューア:中村 充(にほんの同窓会理事長)

中村:
本日は釜石商工高等学校 同窓会 事務局を長年担当されていらっしゃった山崎先生にインタビューをさせていただきます。
山崎先生、よろしくお願いいたします。
釜石商工は6,7年の歴史?

山崎先生:

8年です。

中村:
もう8年になりますか?!
その前の工業高校の時から同窓会の事務局を担当されていらっしゃるんですよね。
同窓会の事務局は通算どれくらい担当されていたのでしょうか?

山崎先生:
同窓会に関わったのは47年目です
事務局長は大体20年位やりましたね。

半世紀もの間、同窓会に関わって苦労したこと得たことは

中村:
47年前に同窓会に携わる事になったきっかけは何だったのでしょうか?

山崎先生:
私自身が卒業生でもありますし、私は一度就職したのですが、6か月で「学校に戻ってこい」とのことで…

中村:
最初から教員として勤めていたわけではないですか?

山崎先生:
はい。

中村:
6ヶ月間だけ…

山崎先生:
で、「戻ってこい」で戻ってから47年になりました。

中村:
ずっと釜石工業高校にいらっしゃったのですか?

山崎先生:
そうですね。

2つの組織を1つにまとめる苦労と喜び

中村:
釜石工業時代から現在に至るまで50年以上に渡って、会報誌を発行されているわけですが、会員数が何万人という組織になっていますので、ご苦労されている点などをお伺いできればと思います。

山崎先生:
工業単独のときには各支部がありまして…。盛岡とか関東とか仙台とか…
こっちからの開催してほしい時や卒業生の各支部の集約なんかにも苦労しましたね…

中村:
そこらへんはどうやってクリアしていったのでしょうか?

岩手県立釜石商工高等学校同窓会

山崎先生:
まずは同窓会というものに関心を持ってもらうために、卒業生や在校生の情報を卒業生に発信しようということで会報誌の発行が大事だと思いましたね。

中村:
会報誌は続けることが大変で、途中で止めてしまうところも少なからずあるので、合併後も続けられている事は素晴らしいと思いますが、その点の苦労されたことなどはありますでしょうか?

山崎先生:
商業と工業が統合するというのが、長年やってきた中で一番しんどかったです。

中村:
2つの組織ですもんね…それぞれに思いがあるし、パターンもあるし…

山崎先生:
工業側が長年、会報誌を発行していたので、会員の名簿をしっかりと管理していたので、工業の卒業生はだいぶ協力的でした。
商業の方は工業と比べると同窓会活動が不調でした。
会報誌を発行することで、商業の卒業生からは「こうゆうのがあったのか!」と言う声もいただいた。

中村:
今までは来てなかったですものね。

同窓会に携わり続けた、その根底にあるもの

山崎先生:
「ありがとう」や「これからも期待している」とも言っていただいて、頑張らなきゃいけない、という気持ちになりました。

中村:
工業のほうが実績があったからリーダーシップを取りやすかったんですかね。
今は商工の一本化された会報誌が会員の皆様に届いているんですよね。
会報誌が送られてきていなかった商業の卒業生の皆さんからすると、合併してよかった点でもあるんですかね。

山崎先生:
だいぶ喜んでいただいて、協力してもらえるようになりました。

インタビューの様子03

中村:
同窓会のお仕事だけじゃなく、先生としてお仕事もありますので、同窓会のお仕事をしている方には母校愛や人の役に立つ喜びなどがないと同窓会の事務局はやり続けられないのかなと思うのですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか?

山崎先生:
辛いと感じたことは実は今まで無いんです。
私自身も卒業生ですし、全国にいる卒業生へ母校の状態とか先輩たちの状況なども発信していかないと行けないし、卒業生として母校の生徒たちの力にもなりたい、これが大変だと思ったことは一度もないんです。

中村:
だから続けられるんですね。
これから同窓会活動に力を入れようとしている学校やこれから同窓会に携わる先生もいらっしゃいますので、そういった方たちへのメッセージをお願いいたします。

山崎先生:
大変な部分もあるんですけれど、やはり人がやっていないことをやって、卒業生なり生徒からも感謝の言葉をもらったりして、やってみると達成感を感じることが出来ます。
役に立っているなとますます頑張らないとな…というような気持ちになりますね。

中村:
前向きな心強い言葉ですね。
人がやりたがらないことをやるというか…

これからの釜石商工高等学校 同窓会

山崎先生:
実際のところ、こうゆう「事務局長」という仕事はやりたくない、やりたくないと言う気持ちもあったんですけど、やってみなければ分からない。

中村:
「人がやりたがらない事をやってみる」と言うのは僕もなるほどなぁ、と色々なところに置きかえられるところですね。
最後に一言お願いいたします。

インタビューの様子04

山崎先生:
統合して8年目ですので、まだまだ支部の立ち上げとか、商業は商業の支部、工業は工業の支部と各支部がそれぞれ活発に活動していたのですが、それが統合によって停滞してしまっているので、昨年から近くの気仙支部とか今年は関東支部が発足しているので、これからどんどん各支部を復活させて行きたいですね。

中村:
また新しい課題に向かって、ということですね。

山崎先生:
まだまだやらなければ行けない事がありますのでね…

中村:
これからも新しい課題に向かって同窓会の活性化に取り組んでいってください!